TREMOLO [ANNEX]

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初めてを君に捧ぐ



 自由を愛するモンド一の吟遊詩人――ウェンティには、好きで好きで堪らない相手がいる。それは文字通り長い付き合いの隣国璃月の往生堂の客卿――鍾離だ。
 恋心を隠して悪友よろしくとばかりに彼に何かと絡んでいたのだが、何が起こったのか気が付けばいつの間にか恋仲になっていて、今ではモンドから璃月に移り住み毎日その寵愛を一身に受けほどのラブラブっぷりだ。
 二人の仲睦まじさは留まることを知らず、人目も憚らぬその姿に初心な若者は彼らを見かけると頬を染めて立ち去ってしまうほどだった。
 それを申し訳ないと思いながらも、愛しい人から与えられる愛を拒むことなどできるわけもなく、ウェンティは今日も鍾離に愛されていた。
 閑静な住宅街の一角に佇む一軒家。其処が二人の愛の巣だ。
 今日は暇だからと往生堂の堂主胡桃から暇を与えられた鍾離は、これ幸いと真っ直ぐ帰宅するや否やライアーの手入れをしていたウェンティを抱きしめ、昼間から愛し合いたいと恋人を求めた。
 突然の帰宅に驚きながらも恋人に求められればやはり嬉しいもので、ウェンティは仕方ないなと恋人の我儘を聞き入れる振りをして鍾離に応える。
 愛しい人と熱を交わすひと時は、何よりも幸せで満たされる。
 ウェンティは美しい詩を奏でる唇から甘い声を発し、鍾離が与えてくれる快楽に心と身体を蕩けさせた。
 昨夜も散々愛し合った二人は、まだ昼前にも拘らず一糸まとわぬ姿で何度も何度もまた愛し合った。
 ウェンティは自身の身体を満たす岩の元素に恍惚の表情を浮かべ、己の胸元に浮かぶ風の文様を指でなぞると「色が変わっちゃいそう」と恋人を煽った。
 乱れた髪をかきあげる鍾離はそこ言葉ににやりと笑い、「試してみるか?」と誘いにのるように止めていた腰の動きを再開する。
「んぁっ、も、ぉ……、回復、はやいってばぁ」
「何を言っている。回復も何も、そもそも萎えてもいないことはお前が一番分かっているだろう?」
「! ああっ! ちょ、おくっ、奥はまだだめぇ!」
 ゆっくりと、でも確実に深くなる抽送にウェンティは言葉では拒絶を示す。だが、左右に開いた両足を己の手で抱え恋人を迎え入れる姿勢を見せる姿はどう見ても嫌がっているようには思えない。
 鍾離はそれにくつくつと楽しげに笑い、ウェンティの体躯が求めているモノを欲している個所に一気に埋め込んでやった。
「っ―――――、っっ」
 雄を欲して己の両足を抱えたまま美しい翡翠を見開いて背をしならせる姿は実に淫靡だ。
 ハラは愛しい熱に蹂躙される喜びにうねり、埋め込まれた楔を離すまいと絡みついた。
 快楽に顔を歪ませる鍾離は、それでも猶ウェンティの体躯の更に奥へと己を残そうと腰を突き出し、結合部から隙間を無くして揺さぶりをかけた。
 男の動きに合わせて揺れる艶やかな体躯。その腹には萎えたままのウェンティの性器が揺れていて、その姿からも雄の本能を失っている事は明らかだ。
「っ、俺の子種が欲しい、か?」
「あっ、んんっ、ほ、しぃ……はや、はやくぅ」
 快楽に堕ちた姿はまさに雌と呼ぶに相応しい。ウェンティは愛する者の種を早く自分の胎に芽吹かせてと愛らしい声を奏で、鍾離の愛が注がれる瞬間を今か今かと待ちわびた。
 胎の最奥を何度も何度も捏ねるように押してくる鍾離が恋人が求めるモノを与えたのは、過ぎる快楽にウェンティの意識が朧げになった頃だった。
 ドクドクと胎に心臓が埋め込まれたのかと錯覚するほどの脈動を感じながら、喜びの声をあげるウェンティは愛してやまない鍾離の真名を呼び、なんとも幸せそうな笑みを浮かべていた。





2024-02-28 公開



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