TREMOLO [ANNEX]

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幸せ家族計画



 密着したままの腰に足を絡め、背中に回した腕を引き寄せもっと傍に来てと引き寄せてくる番。
 まだ『愛』を吐き出している楔はその動きに合わせて更に深く突き刺さり、反射的に悩ましい嬌声を響かせるウェンティは自分のその声に恥ずかしいと頬を染めて見せた。
「ん♡♡ もらくすのせぇえき♡♡ まだでてるぅ♡♡♡」
「ラット中の射精が長いことは知っているだろうが。……それに、確実に孕ませると言っただろう?」
「うん♡ しってるぅ♡♡ ……あかちゃん、できたかなぁ?」
「どうだろうな。まぁ、今できていてもいなくとも、この発情期が終えるまでには確実に孕んでいるだろうな」
「だったらいいなぁ♡♡」
 嬉しそうにキスを求めてくるウェンティに鍾離は口づけを贈り、愛おし気にその頬を撫でてやる。
 添えられた手に頬を摺り寄せ視線を寄こしてくる番は愛らしくはにかみ、掌にちゅっと口付けてきた。
 その愛らしい仕草に鍾離は咽喉を鳴らし、再び口づける。だが今度は触れるだけのそれではなく、舌を絡める濃厚なモノだった。
 キスを受け取るウェンティは鍾離の首に腕を巻き付け、夢中で口づけに応える。
 舌を絡め、唾液を交換し、呼吸すら奪い合う。
 愛おしい存在と想いを交換するこの行為はいつも二人をこの上ない幸福に包んでくれるが、今日はいつも以上の多幸感に満たされている。
 鍾離がウェンティの唇を解放すれば、互いの舌を繋ぐ透明の糸。
 それが途切れる様を切なげに見届ける番の頬を今一度撫でれば、「もういっかい?」と小首をかしげて見せるウェンティ。
 鍾離は目尻を下げ、触れるだけの口づけをもう一度落とした。
「それは口づけか? それとも――、これか?」
「んあぁん♡♡ んんんっ♡♡♡♡ ど♡ どっちもぉぉぉ♡♡♡♡」
「嗚呼……、お前は本当、何処まで愛おしいんだ! バルバトスっ!!」
 番が確実に孕むようにと腫れあがった亀頭球は、通常の形状に戻りつつあった。
 鍾離は緩くなった栓を引き抜く様に腰を引き、そしてカリが花弁の縁に引っ掛かると同時に一気に腰を胎の奥に戻してやる。
 そのまま断続的に抽送を繰り返せば快楽に善がる愛らしい声が響き渡り、その音色は鍾離の欲情を駆り立てた。
 愛おしい番との子を成すため鍾離はウェンティに愛を注ぎ、ウェンティは鍾離の愛を享受する。

 

 

*

 

 

 何度も何度も繰り返される愛の営みは発情期が過ぎるまで終わることはなく、その間食事と睡眠をとる時間は最低限に留まり、それ以外の時間は飽きることなく互いを求め続けた二人。
 おおよそ一週間続く発情期と言う名の蜜月は二人のもとに望む存在を与え、その存在は気が遠くなるほどの時間を生きてきた博識な二人に多くの初めての体験を齎しててくれた。
 行動が予想できない存在に振り回されながらも、鍾離とウェンティはこれが『人』が育む『家族』というものかと充実した毎日を送るのだった。






[終]





2024-04-07 公開



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