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ウェンティの盟友は一時風魔龍と呼ばれ恐れられていたが、モンドでは四風守護に一角を担っていた風元素を操る東風の龍だ。
鍾離の種族体と同じ種族の友人を持つ彼は、どうやら知っていたようだ。番になることがどういうことかを。
力いっぱい恋人を抱きしめる鍾離の耳に届くのは「苦しいよ」と言う笑い声。
抱きしめていた腕を緩め再び愛おしい存在を見下ろせば、愛らしく笑って急かしてきた。
「モラクスもボクと同じ想いだっていうのなら、もう遠慮なんてしないよ。君がどれほど鬱陶しいと思っても、二度と離れてあげないんだから」
「鬱陶しいなどと思うわけがないだろう。今までそんな風に思ったこともない」
「えぇ? 割とそういう態度とってたと思うけど?」
「……分かっていて聞いてるな?」
この愛おしい存在を鬱陶しいなど思ったことなど一瞬たりとも無い。
だが、それに近い態度をとっていたのは鍾離自身自覚があった。恋人が心から自分を求めてくれるまで待とうと決めていた自分に不用意に近付いて来ないよう、遠ざけていたのだから。
まぁその実恋人だと思っていたのは自分だけだったようだが、其処はもうどうでもいいことだ。今此処に、この腕の中に愛おしい存在が居るのだから。
「えへへ。でも、本当に今日まではそう思ってたよ?」
「うぐっ……、それは、すまなかった……」
「いいよ。許してあげる。……でも、こんなに愛されてるなんて、もっと早く知りたかったな」
両手だけでなく両足を使ってしがみついて来るウェンティ。
繋がったままの身体はその動きに更に深く結びついてしまう。射精して勢いの衰えた男根は先程まで蹂躙していた胎の更に奥へと侵入し、そこでその嵩を膨張させてしまうから恋人からは甘い声が漏れていた。
恥ずかしいと瞳を伏せるウェンティに、どんな姿になろうとも愛しい存在だと唇を寄せる鍾離。
再び交わす口づけは甘美で、何度も何度も角度を変えて味わってしまう。
だが、もう一度愛し合おうと互いの身体が向かう中、ウェンティは欲に堪えて「待って待って」と誘惑から一次退却して見せた。
「どうした? もう一度愛させてはくれないのか?」
「ちがっ、そうじゃなくって……! 早くボクを番にしてって言ってるのっ!」
これ以上焦らさないでって言ったでしょ?
そう言って潤んだ瞳で見つめてくるウェンティに、鍾離は愛しすぎると悶絶しそうになってしまう。
番になりたい願う気持ちは同じ―――いや、自分の方が遥かに強いが―――、だから鍾離は愛し尽くすのはこの後の楽しみに取っておこうとウェンティの額に口づけを落とした。
「バルバトス、俺の全てを預けていいか?」
「いいよ。……モラクスの全部、ボクがしっかり守ってあげるね」
「ああ。頼んだ」
微笑み合い、唇を重ねる二人。
誘うように鍾離の唇を舐めるウェンティに、鍾離はその舌先に吸い付くように唇を寄せると、そのまま己の口内に吸い込み舌を絡ませた。
舌を愛撫し、唾液を交換し、口づけを交わす二人。やがてウェンティが感じるのは、鍾離の舌ではない何か。
それが友人が話していた『番の証』―――龍の逆鱗だと言うことは直ぐに分かった。