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鍾離の舌に導かれるまま口内に落ちてくるそれを、促されるまま呑み込んだ。
感じるのは、自分が持つ風とは異なる岩の存在。彼の力の源とも呼べる鱗は、岩元素の結晶と言っても過言ではないだろう。
鍾離の逆鱗が己の咽喉を通り過ぎると同時にこの肉体が命を刻む箇所にそれを感じたウェンティは、うっとりとした表情で恋人を見上げた。
「……これで、ボクはモラクスの番?」
「ああ。これで俺の命はお前のモノだ……」
受け取った『証』により結ばれた『契約』。
龍族の番は生涯にたった一人だと友人から聞いていたウェンティは、喜びのあまり泣き笑いを浮かべた。
「嬉しい……。モラクス、大好き……」
口づけを強請れば、与えられる。
何度も何度も落ちてくる啄むキスに心が蕩けてしまうのは仕方ない。
ウェンティの腕は鍾離の首に回され、大好きな彼とくっついていたいという心の表れなのかぎゅっと恋人を引き寄せていた。
「バルバトス。俺を求めるお前は愛らしいが、少し腕を緩めてくれ。このままでは動き辛い」
「んん……、ごめん……、モラクス、ちゅー、止めないで……」
「嗚呼、まったく……。お前は何処まで愛らしくなる気だ? 番になっても猶俺を魅了して、いったい何が望みだ?」
「そんなの決まってるでしょ? モラクスにずっとずっと好きでいて欲しいだけだよ」
「それなら、安心しろ。俺はお前以外愛せない。勿論、愛すつもりもない。……バルバトス―――俺の愛しい番よ。どうか今一度お前を愛させてくれ……」
許しを請うように囁かれる願いに、ウェンティは鍾離の腕に巻き付けていた腕をシーツに落とし、期待に満ちた眼差しで恋人を―――番を見上げた。
その従順な姿に鍾離が見せるのは愛しさを隠さない笑みで、再びウェンティの唇を己の唇で塞ぐと、彼は己の愛を伝えるために腰を動かした。
生まれる快楽は先程よりもずっと大きく、ウェンティを蕩けさせた。
強制的に甘くなる体躯は雄にその全てを喰らい尽くされ、残されたのは鍾離を愛していると言う想いだけ。
二人はその後も何度も何度も互いを求め、おおよそ二五〇〇年もの長きに渡り交わせなかった『愛』を伝え合う。
ウェンティこそ、鍾離こそ、自分の全て。
たとえその命が果てようとも、二人はきっと互いを愛し続けることだろう。
「愛している、バルバトス」
「ボクもモラクスが大好き。愛してる」
互いの全てで想いを伝え合う二人の夜はまだ当分明けそうにない。