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だからこれは気のせいだと自分に言い聞かせるウェンティ。
緊張が伝わったのか、頭を預けていた胸が大きく膨らんだ。
顔を上げれば、目覚めに大きく息を吸い込んだだろう鍾離の姿が。
「ごめん、起こしちゃった……?」
「いや……、少し前から夢現ではあった……」
「そっか。……おはよう、モラクス」
「ああ……、おはよう、バルバトス……」
チュッと唇にキスを落とすと、寝惚けているのかキスを返そうとしてくる鍾離。
ダメだよと手で制すれば、彼は無意識だったと力なく笑った。
「今日で漸く二週間か」
「あと半分、だね」
「本来ならば気に留めることも無い刹那のはずが、随分と長く感じるものだ……」
「だよね。1日ってこんなに永かったっけ? って思っちゃうよ」
再び鍾離の胸に頭を預けるウェンティは、「淋しいね」と無意識に本音を吐露していた。
「あ。ごめん……、今の、無し」
「何故だ?」
「だってボクはいっぱい触れるけど、君はそうじゃないから……」
触れることが出来るのに淋しいなんて言ってごめん。
そう言って謝れば、鍾離は目尻を下げ微笑んだ。
「気にするな。むしろお前の本音が聞けて喜ばしいぐらいだ。ただ……」
「『触れないことが辛い』?」
「ああ」
先回りして尋ねれば、苦笑が返される。
優しいまなざし。でも、自分を見つめる琥珀色がいつもと少し違う気がする。
「…………エッチ、したいね」
「! すまん……隠せていなかったか……」
「うん。ボクのことをめちゃくちゃにしたいって、目だけで訴えてきているよ」
手を伸ばし、頬に触れる。
欲情の宿る眼差しは、本能に支配される発情期に見ることのできるソレだと言いながら。
「ああ……、そうか……」
「どうしたの?」
「どうやら二週間後、言葉通りお前を抱き潰すことになりそうだ……」
契約が果たされたその日、きっと激しく愛し合うことになるだろうとはウェンティも予想していた。
しかし鍾離の言葉はそれを詫びるものでは無く、自分が―――自分達が予想しているよりもずっと激しいものになることを詫びるものだった。