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熱を帯びた視線を受け取ったウェンティは鍾離が何を言わんとしているかを理解し、笑った。
「発情期、早く来ちゃいそう?」
「ああ。……番に触れることができない心労は想像していたよりも辛いようだ……」
番を―――ウェンティを求める心が本来ならばもう数年の猶予を縮めてしまった。
欲望を秘めた眼差しと共に熱烈な愛の言葉を囁かれる。
心は恋人の想いに呼応するかのように甘く疼き、引き摺られた。
「……すまん」
「本当に、反省してよね……」
鍾離の顔が辛そうに歪んだ。
きっと『異変』を察知したのだろう。
ウェンティは視線から逃れるように恋人の胸に顔を埋めた。
「やきもちは嬉しいけど、今回はちょっと―――大分やりすぎなんだからね」
「分かっているさ。だからこうやって耐えているのだろう?」
虐めないでくれ。と、苦笑しているだろう鍾離。
ウェンティはぐりぐりと額を彼に押し付け、ぎゅうっと力いっぱい抱きついた。
「バルバトス……」
「…………エッチ、したい」
「! ああ……、俺もだ……」
『望み』には蓋をしていた。
でも、愛おしい彼から求められていると知ってしまえば、蓋は簡単に壊れてしまうというものだ。
『望み』を口に出せば鍾離が辛い思いをすると分かっている。
分かっているが、それでも零れてしまう。だって鍾離はこんなにも自分を求めてくれているのだから……。
「……浮気、してない?」
「していない。が、あと二週間耐えられるかは正直、分からん……」
「君のせいなのに」
「分かっているが、こればかりは仕方がないだろう?」
気合でなんとかできるものならそうするが、眠っている時のことまでは制御できない。
浮気をするつもりはないが、堪った欲望に夢にウェンティが出てきては抗いようがない。
「だから、ボクがいるのに、夢の中で『ボク』と浮気するのを『許せ』って?」
「そうは言っていないが……」
「言ってるよね?」
顔を上げ、不満を訴えるように頬を膨らませるウェンティ。
たとえ相手が『自分』であっても虚像に鍾離の愛を奪われるのは嫌だと訴えれば、困ったような笑顔が向けられた。
「何笑ってるのさ」
「不謹慎だということは分かっているが、お前の独占欲が嬉しくてな」
「! もぉ! ボクは君の番なんだから当然でしょ! 君の全部、ボクのものなんだから。だから『浮気』したら絶対許さないからね!」