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魈も留雲借風真君もいまだ鍾離のことを『帝君』と呼ぶほど敬愛している。
そんな彼らに嫉妬深い姿を知らせるべきではないだろう。
(……って、半分ぐらいボクの『独占欲』なんだけど)
ヤキモチ妬きな鍾離。普段は理性的な彼のそんな一面を知っているのは、自分だけが良い。なんて。
(まぁ公子君も知っているんだけど、彼は巻き込まれただからね)
出来ることなら忘れて欲しいが、仕方がない。
本当は嫌だけど、彼は理不尽な戦いを申し込まれた被害者だ。許してやるのが筋だろう。
「説明するのは恥ずかしいものね」
「これ以上二人に世話を焼かれても困るしな」
「ん? どういうこと?」
確かに世話を焼いてもらうことになるが、何故『困る』になるのか?
それに、先程から不機嫌な理由は一体??
きょとんとしているウェンティに、鍾離は無垢な眼差しを向けてくれるなと顔を背けた。
「教えてくれないの?」
「言えばまた『嫉妬深い』とお前は怒るだろうが」
(それって答えじゃないの?)
だから黙秘すると言う鍾離が愛おしい。
ウェンティは笑い、なら自力で何とかしてよと翡翠を細めた。
「ボクは『浮気』、されたくないよ?」
「……夢の中でもお前はお前だろうが」
「君の頭が作り出した『理想』が相手だから嫌なんだっていい加減察してよ」
そんなに理想のボクと『浮気』がしたいのかい?
苦笑交じりに尋ねれば、顰め面が返された。
『そんなわけがないだろうが』
言葉以上に心を物語る表情にウェンティは今一度口づけを落とした。
「ねぇ、モラクス。ボクからなら、触っても『約束』を破った事にはならないでしょ?」
「……公子殿が許したのは性的な接触以外だ」
「それ、はっきり言われたの?」
「いや……、だが『ズルをしたら分かる』とは言われた」
だからあの日、殺意が抑えられなかった。
口籠る鍾離。
なるほど。とウェンティは苦笑い。
(自分の『番』に『ナニ』があったか知ることが出来る。なんて言われたら、そりゃ、腹が立つよねぇ)