あなたは18歳以上ですか?
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「だが」
「ん?」
「それ以上に、俺はお前の『自由』を尊重したい」
「……いいの?」
「『自由』でこそ、お前だ。……俺のためにその行動を制限させるようなことはしたくない」
優しく細められた琥珀に、言葉が出てこない。
どうして彼はこうなのか。昔のように口煩い石頭ならば、無視することも出来るのに。
「…………なるべく、逢わないようにする」
「いいのか?」
「ボクだって君のことが大切なんだ。それに、君が嫌がっているのに我を通してまで続けるべきことでもないからね」
公子君だってその辺は理解してくれるはずだ。
だって、そのせいで訳の分からない決闘まで申し込まれたのだから。
『愛が重いね』なんて揶揄われるかもしれないが。
(まぁ、何を言われても一番大切なのはモラクスなんだし、仕方ないよね)
文句も嫌味も甘んじて受け入れよう。
なんて、決意していれば、名を呼びまたキスを求めてくる鍾離。
苦痛を耐えるように歪んだ表情を愛おしく想いながらも彼が望むモノを与えれば、触れたそこが僅かに開かれた。
何を望まれているのか。
ウェンティは察して、これは『セーフ』なのかな? と思いながらも舌を侵入させた。
絡まり合う熱。久しぶりの深い口づけは気持ち良くて、どうやったって蕩けてしまう。
「っ、……これって、アウト、じゃない?」
「際どいながらも、問題無いと判定してもらいたいところだ」
発情期に入りかけている龍族からすれば、応えただけで自ら触れてはいない。と。
それにはどんな屁理屈だと呆れてしまうウェンティ。
だが、ずっと我慢していたのだから、この一回はセーフとして欲しいという気持ちは一緒だった。
「えっちなキスは、おあずけ、だね」
「致し方あるまい」
「あはは。凄い顰め面だ」
眉間に刻まれた皺を伸ばすようにぐりぐりと指で押さえれば、同じように鍾離は笑ってくれた。
「終わったら、いっぱいキスしよーね?」
「ああ。窒息させないよう気を付ける」
「それはお願い」
解禁されたその日についつい盛り上がり過ぎてキスで窒息死なんて、恥ずかしすぎる死因だ。
下手すれば数千年は友人達の笑いの種になりかねない。
「ボクも、上手く息継ぎできるよう頑張るね」
「そうだな」
笑う自分を見つめる優しい眼差し。
それに含まれる欲を知るウェンティは、もう一度、触れるだけのキスを愛しい彼に贈った。