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「一週間後ね、分かったよ。でも一週間後の方が難しいと思うんだけど、俺が気にし過ぎているだけ?」
「言わないで。ボクもちょっとそう思っているんだから」
「あはは。鍾離先生に愛されるのも大変だねぇ!」
大笑いするタルタリヤが恨めしい。
愛されていることを『大変』だと言いたくはないのだが、こうも友達にヤキモチを妬かれてはどうしてもそう言ってしまいたくなる。
そんな風に思ってしまう自分がとても嫌になるウェンティ。
だからつい、八つ当たりだと知りつつも(誰のせいだと)なんて友人を睨んでしまった。
「そんな顔しないでよ。俺のせいだけど、そもそもの原因は俺じゃないんだからさ」
「分かっているよ。でも、君が無意味な賭けに乗らなければよかったのにって思ってしまうのは仕方ないでしょ」
鍾離が心配しているようなことなど起こり得ない。それなのにわざわざ火に油を注ぐような対応をしたタルタリヤにも一因はあると思う。
そんなウェンティの言い分に、タルタリヤが見せるのは苦笑いだった。
「ウェンティ君って、本当に鍾離先生が好きだよね。それでいて鍾離先生もウェンティ君が大好きだよね」
「え、どうしてそんなこと言うの? 今更でしょ?」
「ああ。今更だね」
神様には分からないかなぁ?
小首を傾げられても、何一つわからない。こんな無理矢理話題を変えるほど、この話はしたくないということだろうか?
(まぁ、ボクもしつこかったとは思うけど……)
タルタリヤは今回完全な被害者だ。自身の恋人が無理矢理賭けに同意させたようなものなのだから。
それなのに、当てつけのように責めてしまった。
ウェンティは自身の振る舞いが間違っていたと反省し、彼の意思を尊重して話題を変えることにした。
「今日はお酒も飲みたい気分だよ」
「話は終わりってこと? まぁ、ウェンティ君がそれでいいなら、俺は全然かまわないけれど」
「責めるべきは君じゃないと気付いたからね」
これは鍾離に課せられた罰だ。だから自分も黙ってそれに従うまで。
そう気持ちを切り替えるウェンティにタルタリヤは苦笑いを浮かべ肩を竦ませた。
「一週間毎に鍾離先生の様子を教えてよ」
「どうして?」
「状況によっては、恩を売るのも有りかなと思ってね」
「! なるほど。それは良い考えだね」
また次嫉妬して暴君っぷりを発揮してきた時に、その『恩』は強力な牽制になるだろう。
ウェンティはタルタリヤの申し出に分かったと頷きを返した。それは自分にとってもとてもありがたい申し出だったから。
(約束は守るつもりだけど、念のため。うん。念のために、ね)
勿論一ヶ月耐えるつもりだが、自信は正直皆無だった。