TREMOLO [ANNEX]

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狂戦士の誤算 その後の話



 言葉にならない声は上擦り、艶めく音は空間を支配する。鍾離は己の手によって暴かれる恋人の姿を見逃すまいと見下ろしながら、意識を飛ばしながらも名を呼んでくるウェンティに血が沸騰している錯覚を覚えた。興奮のあまりその眼光は『人』を保つことができず、瞳孔が垂直方向に伸びている。さらには僅かだが目元の皮膚には鱗模様が浮かび、龍化が始まっているようだった。
 恋人との情事の度に感じるのは、番を得た雄の本能の強さと凶悪さだ。番を組み敷きその体躯を暴き、何度も最奥を突きあげて溢れる程子種を注いで確実に孕ませたい。思考はその一色に染まり、魔神にも繁殖の本能があったのかと最初は驚いたものだ。たとえ相手が男体だとしても、本能は変わらない。番を―――ウェンティを孕ませたいと脳内の声が煩い。
「んぁ、あ、モラクス、もらくすぅ」
「俺の指は美味いか? バルバトス」
「ん、おいしぃ、おいしいよぉ」
 閉ざされていた窄まりは随分と緩んだ。男の指を三本咥えこむそこからはぐちゅぐちゅと卑猥な音が漏れ、付け根まで指を吞み込めば、きゅうきゅうと締め付けてくる。もっと奥へと誘うように蠢く内壁が求めるのは指よりも太く胎の最奥まで貫く鍾離の男根だ。
 声だけでなく体躯でも恋人を求めるウェンティの痴態に鍾離は咽喉を鳴らし、今すぐ痛い程勃起した男根で貫いてやりたい衝動を抑えるために首筋に噛みついた。
 柔肌に残るのは歯形で、素面なら痛みに悲鳴が上がっていただろう。だが、今は痛みすら快楽に変換されているのか嬌声が響くだけ。
 傷を癒すように唇で舌で己の痕をなぞり、湧き起こる欲情を抑え時折その肌を強く吸って己を増やした。
「バルバトス、俺が欲しいか?」
「! ほしぃ! モラクス、欲しいよぉ!!」
 快楽を求める腰の動きに合わせて柔いままのウェンティの性器も揺れている。それはナカで快楽を拾い始めた証拠だ。雄の欲を受け入れるための体躯は出来上がった。後はただひたすらに愛し尽くすだけだ。
 鍾離は窄まりから己の指を引き抜き、上体を起こす。先程まで恋人のナカにいた指はふやけていたが、気にせず香油に塗れたそれを舌で拭った。ウェンティは足を広げたまま全身で期待を露わにし、今か今かと愛を受け入れる瞬間を待っている。
 大腿を抱えるように持ち上げ恋人の体躯を引き寄せる鍾離。腹にくっつくほど勃起した己の男根を手に取るとひくつき香油を垂らす後孔に亀頭をあてた。
「! あぁぁ――――っ!!」
 ゆっくりと、なんて余裕はもう無かった。鍾離は一気に己の男根を恋人の胎に埋め込んだ。
 締め付けてくる恋人のナカに鍾離の眉間には深い皺が刻まれる。指三本では物足りない程解れていたはずなのに、やはり雄の欲望には程遠かったようだ。それでも強引に奥へ奥へと腰を押すのは、本能だろうか。
「すまん、バルバトスっ。一度出すぞ」
「もら、もらくすぅ、くるし、おなか、くるしぃ、おっきすぎるよぉぉ」
「煽るな馬鹿者」
 シーツを握り身を捩るウェンティはぎゅっと目を閉じ、許容を超えた質量に苦しいと訴えてくる。しかし、太くて硬い恋人の男根に突かれる度に気持ちいい所が擦られて訳が分からなくなるなんて、どう考えて雄を煽っているようにしか思えない。
 鍾離はウェンティの大腿を抱えなおすと腰を突き出すように問答無用で根元まで埋め込んでやった。悲鳴のような嬌声は途切れ、唇だけがぱくぱくと動いている。息が止まるほどの快楽のせいか、ウェンティの内壁は蠢き、胎におさまっている男根の浮き出る血管の一本一本が分かるほど締め上げた。
 最奥を突きあげた男根に吸い付く肉の感触と締め上げてくる圧迫感に、鍾離の我慢も限界を迎える。子種は番の胎に放たれ、熱を感じた内壁は更に蠢き鍾離の愛を体内に取り込もうと動いている。
「バルバトス、っ」
「もら、くすぅ、す、ごい、熱いの、おなか、熱いのいっぱい……」
「愛してる、バルバトス。愛してる」
 注がれた愛を確かめるように腹をなぞるウェンティの表情は恍惚に満ちていて、堪らず覆いかぶさり口づけを落とす鍾離。
 舌の感触を味わうように口づけを交わしながら、鍾離は己の腰をぐっとウェンティへと押し付けた。既に彼のすべてを吞み込んでいた恋人の胎は尚も吐き出される子種を搾り取るように蠢いており、それに応えるために愛を胎に擦り付けたのだ。



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2023-08-10 公開



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