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痛みを覚えるほど強く吸い付いてくる鍾離の唇。
ウェンティは悩ましげな声を響かせる。
静かなリビングに響く己の声に羞恥を覚え唇を噛みしめるも、服の上から胸を弄られてしまえば堪えることも儘ならない。
「モラクスっ、こ、こえ、声出ちゃうっ」
「ああ……、すまない。お前を愛すことに夢中になっていて気付かなかった」
妖艶な笑みを浮かべ唇を塞ぐように口づけをくれる恋人に、ウェンティはしがみついて応えた。
口内に侵入してくる大きな舌は我が物顔で暴れまわり、呼吸をも奪い去ってしまう。
必死にそれに応えようとするウェンティだが、酸欠となった頭はぼーっとして、鍾離の成すがままだ。
夢中で口づけを交わすその様は、まさに貪ると称するのが正しいだろう。
股座を押し付けてくる鍾離は服の上から胸を撫で回し、期待している体躯はたったそれだけで甘く疼き出した。
「……腰が揺れているな」
「だ、ってぇ……」
解放された唇が淋しい。
もっとキスしてと強請るウェンティに、鍾離が見せるのは満足気な笑みだ。
自分を求めて妖艶になる番の姿は煽情的で、何度抱いても足りないと思わせる。
おおよそ二週間、愛し合うことが出来なかった。
昔を考えればそれは刹那と呼ぶにふさわしい時間なのだが、共に暮らす今では果てしなく永い時間だった。それこそ『モラクスを放ってウェンティを洞天に連れ込む』なんて暴挙を考えていたぐらいに。
強請られるがまま口づけを落とす鍾離は、器用に番の衣服を剥いでゆく。
愛撫に夢中になっているウェンティがそれに気付いた時には、はだけた上着に袖を通しているだけの状態になっていた。
「相変わらず、手際が良いね」
「もたついて正気に戻られては適わないからな」
「えぇ? 今も十分正気なんだけど?」
「そんな蕩けた顔をして正気とは笑わせる」
雄が欲しくて堪らないと翡翠が訴えかけているぞ。
番の色香にあてられた鍾離は舌を舐め摺り、美味そうだと恍惚の表情でウェンティを見下ろした。
獲物を前にした捕食者のような眼光に晒されたウェンティが覚えるのは恐怖、ではなく、劣情だ。
自分を見下ろす男に食べられたいと、心と身体が拓いてゆくのが止められない。
「急かすな。お前を傷つけたくない」
早く。と口にするより先に頬を撫で笑う鍾離の言葉に、通じ合っている気がして胸がいっぱいになる。
ウェンティは柔く唇を食み、どうしても期待してしまう心にストップをかけた。そうしなければ、はしたなく彼を求めてしまうから。