TREMOLO [ANNEX]

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神様プレイ

15



 愛おしい恋人の胎に放たれる子種はその高潔を穢すように体躯を侵蝕してゆく。
 ウェンティの身体に刻まれた風の文様の輝きに岩が混じり、その色彩が変化する様を見下ろす雄は、再び腰を動かし抽送を繰り返した。
 引くことの無い快楽に身悶え喘ぐ風神は、その美しい身形を汚されることに恍惚の表情を浮かべている。
 おぼつかない呂律で自分を穢す雄に愛を告げ、もっと彼色に染められたいと鍾離を求めてくる。
 純潔を奪った際の初々しさは微塵もないその姿に鍾離は顔を歪ませ笑い、自分だけがこの穢れた風神を目にできることに優越感を覚えた。
 愛していると想いを囁き、何度も何度もその胎に愛を注ぎ、漸く全ての文様が岩の輝きに変わった頃には夜明けを迎えたはずの空は菫色から藍色に変わらんとしてた。
 おおよそ丸一日ウェンティを愛した鍾離。だが、困ったことにまだ愛おしい恋人に劣情を覚えてしまう。
 岩の色に輝く風の文様が刻まれた美しい肢体を見下ろし、まだ萎える様子を見せない楔をその体躯から抜けば、ごぽりと溢れてくる子種の残骸。
 芽吹くことの無い種を零す孔はぽっかりと空いたままで、そういえば随分長い時間挿入たままだったことを思い出す。
「もらくす……?」
 愛した証を垂れ流す体躯に反応する男根。己の堪え性の無さを恥じていれば、かけられるのは愛らしい声だった。
 視線をあげれば、ベッドに身体を預け胸を大きく上下させ息を整えているウェンティの姿が目に入った。
 岩の輝きを放つ胸元には鬱血した華の他に噛み痕がいくつも残されていて、本能のままに恋人を求めていた自分の無体を反省する。
 だが、そんな鍾離のことなどお見通しなのか、ウェンティはまだ碌に力も入らないだろう腕を伸ばし、抱擁を求めてきた。
 呼ばれるがまま、自分の色に染まった恋人の体躯を抱きしめる鍾離。
 抱擁の次は口づけを強請られ、望まれるまま唇を重ねた。
 何度味わってもウェンティの唇は甘美で、できることならずっと口づけていたいと思わせる。
 愛しむよう何度も何度も啄んでいれば、深い口づけが欲しくなった恋人がペロッと舌を覗かせるから堪ったもんじゃない。
 鍾離はその舌先に口づけを落とすと、これ以上は自分が堪えられないと判断して身を引いた。当然、ウェンティはそれに不満を示すように頬を膨らませて見せたが、此処で折れれば今度こそこの愛おしい存在を離せなくなってしまいそうで恐ろしかった。
「もらくす」
「そう睨むな。……流石に疲れただろう?」
 労いの言葉を掛ける鍾離に、ウェンティが見せるのは更に膨らんだ頬だった。
 何故そんな怒るのかと尋ねれば、今自分がエッチしている相手は『鍾離』ではなく『モラクス』だとそっぽを向かれてしまった。
「バルバトス?」
「……いつものやさしいしょーりせんせーもすきだけど、でもたまにはむかしみたいにごういんなもらくすとえっちがしたいって、なんでわからないの」
 潤んだ瞳は、快楽の名残か。それとも……?
 熱を帯びた眼差しで見つめられた鍾離は腕の中のウェンティを見つめ返し、尋ねた。本当に思うままに求めてもいいのか。と。
 返されるのは今の自分では理性は崩れないのかと言った悲し気な声と眼差しで、恋人の身体を気遣って必死に耐えていただけの鍾離は不用意に煽るなと軽率なウェンティを窘めた。
 今許可を与えられてしまえば、もう欲望を止めることはできない。
 恋人をただ慈しみ愛したい鍾離の最後の理性を崩したのは、ウェンティの誘いの言葉だった。



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2024-04-23 公開



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