TREMOLO [ANNEX]

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神様プレイ



「お前の愛らしさは留まるところを知らないのか?」
「なに言って―――んっ」
 大好き過ぎて苦しんでいる恋人を茶化すなと不満を伝えようとした声を遮るように唇を塞ぐ鍾離に、怒りはあっという間に霧散する。
 口づけに夢中になって鍾離の舌に吸い付けば、右の胸を撫でまわす彼の指先に体躯は震えた。
「愛しているぞ、バルバトス」
「ボクもぉ……」
 離れてゆく唇が恋しい。
 赤い舌を出して追いかけてくるウェンティに鍾離は満足気に笑い、首を伸ばさなければ届かない距離で舌を迎えてやる。
 シーツから手を離し首に腕を巻き付けてくる恋人からの口づけは拙い。
 何百年、何千年と経っているのに未だ不慣れなウェンティの不器用さが愛おしくて、自分の手でドロドロに蕩けさせてやりたいと思ってしまう。
 何度も何度も口づけてくるウェンティを抱きしめる鍾離は、自分の腕にすっぽりと納まる体躯を抱いたままベッドへと身を転がした。
 ベッドに横になり恋人を見上げていたウェンティ。それが今はベッドに横になっているのは鍾離で、自分は彼の体躯の上に寝そべる体勢に変わっている。
 啄むキスをもう一度落とした後、『人』の柔らかい肌の質感とは程遠い鍾離の体躯に掌を添えるウェンティは、僅かに上体を起こし岩壁のように硬い皮膚を撫でて自分を愛している男が『モラクス』であることを再確認する。
「どうした?」
「ん-ん……、『凡人』としての君も好きだけど、やっぱり君本来の姿も好きだなぁって思っただけ」
 愛しそうに翡翠を細め笑う姿は言葉では形容できない程愛らしい。
 鍾離はそうかと同じく黄金を細め、喉元を擽るように撫でてやった。
 猫じゃないよと笑うウェンティに、猫を相手に欲情などしないと妖艶に微笑む鍾離。
 彼は恋人を擽っていた手をその器に沿うように這わせると、女体ではないにしても男とも思えない曲線を描く腰の先にある双丘を鷲掴むように揉みはじめた。
「っ、んん……、モラクスぅ……」
「身体を起こせバルバトス。その美しい風の印がよく見たい」
 優しい手つきで尻を揉む男の命令に恥じらいながらも従うウェンティは鍾離の腹の上に跨るように上体を起こし、美しいその姿を彼の眼前に晒した。
 自分の全てを暴く視線に恥じらい視線を逸らせるウェンティ。
 気が付けば鍾離の両手はどちらも尻に添えられ、優しいながらも欲を感じる動きで揉みしだかれる。
 緩やかに身体を侵蝕する快楽に小さな声は断続的に漏れ、直ぐにもっと鮮明なそれが欲しくなってしまった。
 先を願うように恋人を見下ろせば、人外の眼差しが自分を見上げている。
 白い肌は淡い櫻色に高揚し、恥ずかしいと震える声が漏れてしまう。
 縋るように鍾離を見つめるウェンティに返されるのは、「綺麗だ」と欲を孕んだ姿を褒め称える言葉だった。
「お前の言う通り、『凡人』としてのお前の姿も愛おしいが、やはりその姿のお前も愛おしくて堪らないな」
 ずっと見ていられる。
 そう笑みを深くする鍾離に、ウェンティは声と眼差しだけで達してしまいそうだと切なさを訴える胎を押さえ、恋人の名を呼んだ。



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2024-03-26 公開



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