TREMOLO [ANNEX]

ゆらゆらぎが運営する同人系個人サイト

あなたは18歳以上ですか?

18歳未満の方の閲覧を固くお断りいたします。

  • Yes
  • No

神様プレイ



「少し触れただけで、見ろ。こんなに蜜が溢れてくる」
 とぷりとぷりと愛液を吐き出す先端を押さえるように親指で触れてくる鍾離の言葉は実に楽し気で、ウェンティの痴態を見上げ愉悦に浸っている事は明らかだ。
 最初こそ自身の胸を弄りもじもじと控えめに腰をくねらせていたウェンティだったが、恋人から齎される快楽に理性も羞恥も霧散しただろう。今は鍾離を求めて忙しなく腰を揺らしている。
 おなかが淋しいと声を震わせるウェンティは恋人の名を何度も何度も口にして己の胸を必死に愛撫した。
 しかし、生まれる快楽は鍾離が与えてくれるそれには遠く及ばない。むしろ内に熱が燻ってゆく一方でもどかしい快楽に苦しみすら感じてしまう。
 名を呼び愛しい存在を翡翠に映せば、彼は口角を満足気に持ち上げ笑っている。
 『もっと欲しがれ』と言わんばかりに黄金色が自分を見透かし、欲情を隠さず薄い唇を舌で舐めずる男の姿にウェンティは存在しない器官がきゅうっと締め付けられた錯覚に陥った。
 耐え切れない情欲に、ウェンティは乳首を弄る手を離し、鍾離に覆い被さるように身体を倒した。
 彼をベッド代わりにするようしがみつくウェンティは、自分と恋人の間に挟まれた己の性器が圧迫されることで生まれる快楽に意識が傾いてしまう。
 思わず鍾離の腹に性器を擦りつけるように腰を揺らすウェンティは、おしりが切ないと涙声を響かせた。
「可哀想に。散々抱き潰された後では、前だけで達することはできないんだろう?」
「んっ……、だ、れのせいだとっ」
「嗚呼、俺のせいだったな。俺がお前を雌に―――俺だけの雌に変えてやったんだ。きちんと責任は取ってやるから、そんな恨めしい顔で睨んでくれるな」
「ならはやくっ、はやくちょうだいよぉ……、おっきくてかたいモラクスの、はやくボクのナカに―――」
 我慢できないと言いながらへこへこと腰を揺さぶる姿は実に卑猥だ。
 鍾離はまるで自慰の道具にでもなった気分だと意地悪な笑みを浮かべて詰る言葉を掛けてくる。
 神様然とした神々しさと雄々しさを纏う男の態度はまさに暴君そのものだ。
 酷いと涙を浮かべるウェンティは、昔のモラクスはもっと優しかったと恋人を睨んだ。
「見た目は昔のモラクスなのに、中身は今のモラクスなんて、契約違反だっ!」
「それを言うならお前もだろう? バルバトス。昔のお前はこんな風に俺の身体で自慰に耽ったりしなかったはずだ」
「! そ、それは―――、……それは、君がボクに『気持ちいい』を教えたからっ」
 言われた言葉に反論を返すも、ウェンティの表情は泣きそうに歪んでいた。
 視線を下げ岩壁のように硬い胸板に額を擦りつけて俯くウェンティは、本気で泣きそうになっていることを悟られまいと必死に取り繕う。
 だが、鼻を啜る音が響いてしまい、早々にバレてしまった。いや、そもそも隠せていなかっただろうが……。
 岩の魔神の名に相応しい硬い皮膚は決して抱かれ心地が良いわけではない。
 しかしそれでも優しく抱擁はウェンティの心を安堵させ、取り繕うことをさせてくれなかった。
「泣くな……」
「な、いてないっ」
「! どんな虚勢だそれは」
 意地悪が過ぎたと反省し、泣き止んでくれと懇願する鍾離の言葉に返されるのは涙声の強がり。
 バレバレの意地を張る恋人に思わず笑い声を響かせれば、なんで笑うの!? と翡翠に涙を溜めたウェンティと目が合った。



 | 


2024-04-04 公開



Page Top