あなたは18歳以上ですか?
18歳未満の方の閲覧を固くお断りいたします。
ずっと抱き上げられていたウェンティは、足が大地を踏みしめたのはいつぶりだろう? と齎される口づけを受け取りながら考える。
鳴神大社への道中はもちろん街中でもずっと恋人の腕の中に居たはずだから、おそらく朝宿を出て以来ではないだろうか?
少年の形とはいえ人ひとりを一日抱いて歩き回った癖に全く疲れていない様子の鍾離。ウェンティは恋人の首に腕を巻き付け、「君って本当、体力あるね」と笑った。
「そりゃ3日間エッチしっぱなしでも平気なわけだ」
「そうだな。3日程度で音を上げていてはこれまでの戦で生き残ることは不可能だっただろうな」
「ああそうか。そういえば君ってば『武神』だったっけ」
璃月に残る数々伝説が記された書物を読んだことのあるウェンティは、彼の武勇を称えるそれに書かれた『殺戮』の文字に驚いたものだ。確かに彼は厳しい一面はあったものの、それでもウェンティにとってとても優しい神だったから。
櫻の若木に背を預け、恋人からの啄むキスの雨を受け止めながらやっぱり予感は的中したと内心笑った。
(まさか外でするとは思わなかったけど)
本当なら、野外で愛し合うなんて断固拒否するところだ。しかし今日だけは外でも構わないから彼に愛し尽くされたかった。
浮気心など微塵もなかったことは分かっているのだが、それでも覚えた不快感は忘れることができない。
しこりのように胸に残る『不安』を、早く消し去りたかった。他でもない、恋人の愛によって。
「悪くない」
「? 何が?」
焦らすようなキスの雨がぴたりと止まる。
齎される柔い愛撫に蕩けそうになっている思考をかき集めてどうかしたのかと尋ねれば、返ってくるのは満足気な笑みだった。
「美しい夜櫻の下で乱れるお前の姿を見ることがだ。こんなにも穢れない高貴な花の下でお前は清らかさとは正反対の姿で俺を咥えて腰を振るんだ。想像するだけで昂るだろう?」
「……スケベ」
欲情した雄の目で見下ろされたウェンティは、鼓動が早くなる。
これから昨夜のように激しく抱かれると知っているからこそ、どうしても期待してしまう自分が卑しく、そして愛おしかった。
目の前に居るこの男の全てが欲しい。心の底から叫ぶ自分の声のまま、啄むキスを返すウェンティ。
恋人からの『応え』に鍾離は口角を持ち上げ、噛みつくようにその唇を貪った。
「お前のせいだ。どれほど貪ろうとも決して飽きることがない」
「飽きたら、おこるぅ」
「だから飽きないと言ってるだろう? 何があろうとも手放す気はないからお前は安心して俺に愛されろ」
「! あっ……、モラクス、やだっ」
服の上から胸を撫でられ、期待に尖った乳首を柔く摘まむと優しい手つきで捏ねられる。
生まれる快楽は下肢に響き、それは記憶を手繰って昨夜まで散々愛された際の快楽と結びついてしまう。
「『嫌』? こんなにも期待しておいてか?」
吐息を感じる程近い距離。鍾離はウェンティの顔を覗き込み、不自然な隆起を見せる恋人の股座に触れた。
優しく撫でるだけの動きだが、期待のあまり敏感になった体躯にはたったそれだけの刺激ですら甘い声を漏らす程堪らないものだった。