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「許してあげるのは今回だけだからね?」
「それは、危うい真似をしなければまた野外で抱いても良いと言う事か?」
「こんな良い場所があるのにわざわざ外でエッチしたいの?」
永い付き合いだが、まさか君にそんな露出趣味があるとは思わなかった。
そう驚きの表情を見せるウェンティ。鍾離からは「違う」と苦笑が返される。
「まず最初に言っておくが、そもそも今回はそこまで考えが至らなかっただけだ。他者の目に触れるかもしれぬ場所でお前を抱くなんてことは本来するつもりもなかった」
「嘘だぁ。何回か外でしようとしてきたくせに」
「だから、それはお前が恥じらう姿が見たかっただけだ。今回は自制できずに抱いてしまったが、それも町までが遠すぎて堪えられなかっただけだ」
「えっと……つまり、早くボクを抱きたかったってこと? それ以外考えられないぐらい?」
「そうだ。恋人にあのように愛らしく甘えられて煽られない雄が居るわけないだろうが」
一刻も早く喰らってやりたいとそのこと以外考えられなかったと弁解する鍾離。お前に夢中になりすぎて洞天の存在すら忘れていた。と。
そう言って告げられる言葉の数々に、ウェンティの頬は赤らんだ。彼は今自分が強烈な口説き文句を口にしていると理解しているのだろうか? と。
いかなる時も冷静さを失わない聡明な魔神を唯一狂わせる存在。それが自分なのだと改めて認識してしまった。
ウェンティは早くなる鼓動に、女の子たちが色恋話をする際によく口にする『ときめき』はこれかもしれないと愛しさの余り苦しくなった。
「そう締め付けてくるな。折角少し休ませてやろうと思っていたのに、できなくなるだろうが」
「だってぇ……、モラクスって、ほんと、タフだよね」
「器は人とはいえ、中身は変わりないからな。番との交尾を数回の射精で終えることなどありえない」
「それって龍はねちっこいってこと?」
「言葉が悪いな。一途で献身的だと言ってくれ」
微笑する鍾離。覆いかぶさってくる彼は顔中に口付けを落としてきて、触れた唇からも『愛』が零れている気がして堪らない気持ちになってしまう。
「俺はお前以外抱く気はないし抱きたくもない。だから、諦めて俺を受け止めてくれ、バルバトス」
「もぅ……、ズルいよ。ボクが絶対『イヤだ』って言わないって分かってるくせに」
「お前も俺を独占したいんだろう?」
「当たり前でしょっ! 君はもう『ボクのモノ』なんだからね!」
他の人に目を向けたら永劫赦さない。もしそんなことがあれば、もう二度と君に風を届けないから。
そう釘を刺すウェンティ。彼は威嚇とばかりに恋人を睨みつけているのだが、鍾離はその眼光に笑みを深くし、「案ずるな」と唇を塞いできた。
「お前が居るのに他に目が行くわけがないだろう? これに勝る快楽も喜びもあるわけがないのだからな」
「絶対っ、絶対だからね……」
「ああ、絶対だ」
しがみつく様に鍾離に抱き着くウェンティ。その体躯を包み込むように抱きしめてくる腕はいつもと変わらず暖かく、そして優しかった。