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自分と愛し合った跡の残る白い肌に新たな跡を残しながら自分だけが触れることのできる柔肌に指を滑らせる鍾離。愛らしい声を奏でるウェンティは、齎される愛撫に体躯を震わせ喜んでいた。
だが、自分の名を呼ぶ番からは他の雄の匂いがまだ漂う。
鍾離はウェンティの下肢に手を伸ばし、反応を見せる性器をその大きな手で包み込んで数回扱いて芯を通してやる。
最も敏感な箇所への愛撫に上擦った声は更に艶めいて、番は自ら足を左右に広げ、もっとと強請って見せた。
愛おしい存在からの誘いに、鍾離の咽喉は上下した。
それと同時に、もし連れ帰ったのが自分以外の誰かだったら……と、起こらなかった可能性に怒りを覚えた。
(あれがこの姿を見ていたかもしれないなど、想像するのも堪えがたい)
沸々と湧き起こるのは怒り――ではなく、破壊衝動。
もしミカがウェンティを『介抱』していたら、ウェンティはミカを鍾離と勘違いして抱いて欲しいと強請ったかもしれない。
そうなれば、なにが起こるか考えるまでもない。好意を寄せている者からの誘いに抗える雄が、いったいどれほどいるかという話だ。
これらは全て、想像上の話。起こることのなかった可能性の話だ。
だがそれでも鍾離は怒りを覚える。何故なら、番にその雄の匂いが残っているからだ。
もしも起こり得なかった可能性の話が現実となれば、自分は彼を許さないだろう。おそらくおぞましい方法で彼を屠ることになったに違いない。
そうならなくて済んだのは、ウェンティが自分を呼んでくれたから。自分が恋しいと求める風を吹かせてくれたから。
鍾離は虚ろなままの翡翠を覗き込み、「誰のもとへも行かさない」と自分だけの番だと凶暴なまでの独占欲を告げた。
「お前は俺のモノだ。バルバトス」
「もらくすぅ、はやくっ、はやくぅ……」
抱いてとうわ言のように強請るウェンティの意識はハッキリとしていない。だが、正気に戻るのを待てるほど今の鍾離には余裕などなかった。
噛みつくような口づけ。それを喜び受け入れるウェンティの体躯を鍾離は拓き、自分の匂いで上書くように性急に求めた。
容易に無骨な男の指を咥え込む後孔に、離れていたのは1日にも満たない時間だと気付かされる。
昨晩もこうやって愛し尽くした体躯はすんなりと鍾離を受け入れる準備を済ませ、恋人の愛を求めて物欲しそうにひくついていた。
「俺はもうお前と1日も離れてることができないというわけか」
果てしない時を生きてきた鍾離にとって1日など瞬きをするに等しい時間であるはずなのに、今日ほどそれを長く感じた事は無かった。
絶望とは寸刻すら永劫に感じさせるものだと改めて実感する鍾離は、昔のようにウェンティと離れて過ごすことはもうできないと番を抱きしめた。
「もらくす、すきっ、らいすきぃ」
キスを強請るウェンティに応え、口づけを落とす。それと同時に蕩けた体躯が求める熱を埋め込んでやれば、甘い痺れを感じているように全身を震わせる愛しい番。
鍾離は唇を離し、彷徨う翡翠に琥珀を映した。
「愛してる。お前を誰よりも愛してる、バルバトス」
過ぎる快楽に、声を発することもできないのだろう。解放された唇ははくはくと動かされるものの、漏れるのは僅かな呼吸音だけだった。
鍾離はそのまま番を包み込むように抱きしめ、己の匂いを内から付けるために腰を振った。