TREMOLO [ANNEX]

ゆらゆらぎが運営する同人系個人サイト

あなたは18歳以上ですか?

18歳未満の方の閲覧を固くお断りいたします。

  • Yes
  • No

酒は飲んでも飲まれるな 間の話

13



 愛おしい存在から感じる他者の劣情。その忌々しい匂いを一刻もは無く番から消し去りたかった。
 鍾離はウェンティを気遣うことなく乱暴なまでに腰を打ち付け、胎の奥の奥まで己を埋め込んだ。
 酩酊したままのウェンティはそれでも快楽を感じているのだろう。甘く上擦った声で喘ぎ、恋人を煽る音を響かせた。
「バルバトスっ、――っ、愛してるっ」
 腰を引けば、絡みついてくる内壁がいかないでと締め付けてくる。誘うようにうねる胎に再び腰を進めれば、狭くなったナカを強引に押し広げることとなり、堪らなく気持ち良かった。
 蓄えられた子種が昇ってくるのを感じながら、鍾離は虚ろなウェンティの瞳を見つめ、一滴残らず飲み干せと強要した。
「お前に種付けしていいのは俺だけだっ」
「んあぁっ、もら、もりゃくすぅぅ、らめっ、きもちぃ、きもちぃぃ」
「分かっている。奥を突く度種を寄こせと締め付けてくるからなっ」
 随分淫乱になったものだと雄の顔で笑えば、ウェンティは喘ぎながらも幸せそうに笑ってみせた。
 言葉を理解してか、それとも、望むモノがもうすぐ得られるからか。
 鍾離は自身の腰に足を絡め、背中に腕を回してしがみついてくる恋人の姿に短い声を上げ笑った。
 眉間に皺を作りながらも笑みを象る口角。開いた唇から覗く歯は牙のごとく尖り、種族体が顔を出す。
「お前は誰にも渡さないっ、渡してなるものかっ!」
「っ――――!」
 これ以上ない程奥深くに埋め込んだ楔から吐き出されるのは、欲に塗れた体液。
 ドクドクと溢れるそれを吐き出す肉棒は脈打ち、まるで心臓が其処に移動したような錯覚を覚えた。
 種を、匂いを胎に塗り付けるように密着したまま腰を揺らせば、きゅうっと胎は収縮して雄を締め上げた。
 最後の一滴までも搾り取らんとするその動きに、鍾離は額に鼻先に頬に口付けを落として愛を伝えた。
「もりゃ、くしゅ……」
「だらしのない顔をして、そんなに俺の子種は美味かったのか?」
「もっとぉ……、もっとちょーらい」
「くっ、―――意識もあやふやな酔っ払いが男を煽ってくれるなっ」
 翡翠の焦点はまだ定まっていない。それでも恍惚の表情で鍾離にしがみ付いて腰を振るウェンティは、自分の動きに合わせて生まれる快楽に甘い声を響かせた。
 まだ愛が足りないと言わんばかりの番に、鍾離は分かった分かったと笑ってその瞳に口付ける。すると、上を向くウェンティ。唇へのキスを強請っているのだろう。
 愛しすぎる番に、鍾離は唇へとキスを落とし、そのまま唇を首筋へと滑らせた。
 其処には既にこれまで享受した愛の数分跡が残されていたが、新たに己を残す鍾離。まだ僅かに感じる他の雄の匂いを完全に消すために、再びこの酔っ払いを抱くことは仕方ないことだと自分に言い訳した。
「他の雄の痕跡は消してやるのが番のためだ。そうだろう? バルバトス」
「もらくす、ねぇ、はやくうごいてぇ」
「ああ、お前の望み通り、俺で満たしてやるから安心しろ」
 自分を求めて淫らになる番に愛を込めて口づけを落とせば、深いそれに誘うように唇を舐められた。
 無意識でも愛おしい番を前に、鍾離は己の頭の中で理性が崩れ逝く音を聞いた気がした。



 | 


2023-11-08 公開



Page Top