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舌を絡ませる口づけに腕の中に居る愛しい存在は時折身体をピクリと跳ねさせ、何年経っても不慣れなその様子についつい愛おしさが込み上がってくる。
ウェンティはもともと肉体を持たない元素精霊だったため、肉体的なモノへの対処に慣れることが難しいとは以前から聞いていた。
それ故、もう何年も―――いや、何百年も繰り返しているこの行為にすらいまだ慣れないようだ。
鍾離は腕の中で快楽に身を震わせる恋人を抱きしめ、かけがえのない存在であると再認識する。
どれほど時が経とうとも、どれほど身体を重ね愛し合おうとも、まるで今日初めて抱き合うように自分にときめいてくれる恋人を愛おしく思わないわけがない。
そして同時に、鍾離自身も初めてウェンティを抱いた時のように興奮している事を自覚する。
「……っ、んっ」
首筋に唇を這わせ、服下に侵入させた手で肌を撫でまわす鍾離。
自由になった唇からは小さくも甘い声が漏れ、上着をぎゅっと握りしめてくるウェンティの腰を引き寄せ下肢を密着させた。
きっと既に抑えきれない自身の興奮は伝わっているだろうが、それがどれほどのものかを知らしめるように硬く張り詰めたモノを恋人に押し付ける鍾離。
それにウェンティが身体を震わせるのは、恐怖からだろうか? それとも、期待から?
「モラクス、んっ、ねぇ、ここで、するの……?」
「すまない。閨まで堪えれると思えない」
「もぉ。本当、モラクスってばエッチなんだから」
「お前にだけだ」
魔神である鍾離は生まれながらに肉体を有していたが、それでも肉欲が強いわけでは無かった。
むしろ周囲からは淡泊だと言われるほど、そういった欲を感じたことが無かったぐらいだ。
だが、今の彼はどうだろう。毎夜恋人を愛し尽くしたいと願い、その願いのまま恋人を求め、愛を注いでいる。肉欲がないなど、口が裂けても言えない程恋人との情事に溺れてしまっている。
毎夜愛されているウェンティは、その欲の強さを身を持って知っているからこれまで何度も『苦しい』と笑顔を曇らせていた。自分達が出会う前のことを妬んでも仕方ないと分かっていても、それでも彼にこんな風に愛された誰かが居るのかと思うと胸が苦しくて潰れてしまいそうだ。と。
くだらないヤキモチを妬いてごめん。
そうウェンティは自嘲気味に笑うのだが、鍾離からすれば『くだらないヤキモチ』ではなく、『愛らしいヤキモチ』だ。出会う前の、いるかいないかもわからない相手に嫉妬するほど自分を愛していると言われているようなものだから。
だから鍾離はウェンティが不安になる度抱きしめ、伝えた。自分を変えたのは誰か、を。
「俺が欲情するのはお前だけだ。狂おしいほど欲しいと思うのも、お前だけだ」
「ん……」
「お前を抱くのに忙しいから、安心しろ。余所見などしないし、する気もない」
「絶対、だからね?」
「当たり前だ。この『契約』は永劫破らない。勿論、破らせるつもりもない」
お前は俺のモノであり、俺はお前のモノだ。
そう言って愛を紡ぐ鍾離にウェンティはそれはそれは幸せそうな笑みを浮かべ、今日もたくさん愛して欲しいと抱きついてきた。
鍾離が返す言葉は決まっている。
「今日も存分に愛して蕩けさせてやるから覚悟しろ」