TREMOLO [ANNEX]

ゆらゆらぎが運営する同人系個人サイト

あなたは18歳以上ですか?

18歳未満の方の閲覧を固くお断りいたします。

  • Yes
  • No

愛しき日々



「ん。モラクス、大好き」
「ああ。愛してる、バルバトス」
 再び唇を重ねる鍾離は恋人の肌に触れていた手を服から除き、そのまま己の身体にすっぽりと納まってしまう体躯を抱き上げ、キッチンに座らせた。
 その間も貪欲にウェンティを求め唇を貪り、早く抱きたいと急く気持ちを何とか制して自分を狂わすその全てを晒すために恋人の衣類に手を掛ける鍾離。
 口づけを交わしながらも器用に上着のボタンを外してゆけば、上着を掴んでいた恋人の手が離れ、自分を真似るように服を脱がそうとしてくる。
 今すぐにでも愛し合いたいと願っているのは自分だけではないのだと喜びに震える鍾離は、口内を犯していた舌を抜き、唇が触れあうかどうかの距離で笑った。
「急いでくれ。早くお前のナカに入りたい」
「わかってるけど、キス、きもちぃからむずかしいよぉ」
「なら、止めるか?」
「やだ。もっとキス、したい」
 言葉の合間合間に触れるだけのキスを交わす二人は、互いの衣類を脱がす為に手を動かす。
 だが、慣れた手つきの鍾離と違い、滅多にこんなことをしないウェンティはどうしたってもたついてしまう。宣言通り、蕩けるような甘いキスと言葉で思考は鍾離に愛される事への期待で一杯になり、指先まで震えてしまうから仕方ないことだ。
 自分を求める恋人の健気な姿に触れるだけのキスを何度も何度も繰り返す鍾離。
 だが、一足早くウェンティの上着のボタンは全て外され、陶磁器のような白い肌が露わになっては理性は揺らいだ。
 腹に指を滑らせれば、唇に掛かる熱っぽい吐息。小さな嬌声を発してボタンを外していた手でシャツを握りしめてくるウェンティに、ごくりと咽喉がなった。
「早くしろ、バルバトス。お前に触れたいと欲するあまり理性が利かん」
「んんっ、だ、だってっ……、モラクスに触られたら、全部、きもちぃんだもんっ」
 急かすなら邪魔しないでよ。
 そう吐息交じりに唇を重ねてくるウェンティ。
 愛らしいのもいい加減にしてくれと怒鳴りたい衝動を堪え、鍾離は己の唇に触れた恋人の唇に噛み付いてしまう。
 触れるだけの口づけではもう我慢できない。呼吸すらも奪い去るほど深く口付けて口内を蹂躙する鍾離は、ウェンティを待たず行為を再開してしまった。
「っんんん」
 塞いだ唇から零れる声すら飲み干す鍾離の手は腹から胸へと滑るように昇り、隆起も柔らかさもない其処を揉むように掌で覆い隠した。
 柔く何度も揉みしだけば、飲み干す声の量は増し、シャツを握っていた手に力が籠められるのを感じる。
 誰もが聞き惚れるだろう歌声とは似ても似つかない、自分だけが聞ける唄を奏でる音が聞きたいと唇を離す鍾離は、快楽に顔を歪める恋人を見下ろした。
「もらくす、それ、やだっ、おなか、おなか切なくなるぅ」
「それでいい。むしろもっと俺を欲しがれ」
「んっ、あっ、やっ……、おっぱい、おっぱいさわっちゃだめぇぇ」
「白い肌に赤く熟れた膨らみは良く映えて実に淫靡だな」
「あんっ、っ、あ、ああ、モラクス、だめ、だめだめぇ、おなか、おなかさみしくなるっ! モラクス、だめ、はやく、はやくモラクスがほしくなっちゃうぅ」
 だからお願い。胸から手を離して。
 そう懇願するウェンティだが、鍾離には別の意味の懇願に聞こえてしまう。
『もっと触って。もっといじめて。もっと感じさせて』
 と。



 | 


2023-12-08 公開



Page Top