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「あっ、モラクスっ、なんだか、変っ、待って、お願いっ」
「何も変じゃない。抗わずに俺と快楽に集中しろ」
怯えた表情を見せるウェンティを宥める鍾離だが、その表情からは余裕が剥がれ落ちてきている。しかしそれは当然だろう。二〇〇〇年以上もの間欲していた存在が今目の前にいるのだから。
早くその全てを奪い去りたいと急いてしまう自分を制する鍾離の精神力はやはり凄まじいものだ。
恋人の痴態を一瞬たりとも逃すまいと食い入る様に魅入る男の愛撫に、ウェンティはせり上がる熱にあっけなく達してしまう。
自分の身体なのに自分の身体ではないような感覚を味わったウェンティは、荒い呼吸を繰り返し、唸り声をあげてボロボロと涙を零した。
鍾離はそんな恋人を見つめ、愛しさに頭が変になりそうだと思った。己の手の中で萎えてゆく恋人の性器からは粘性の強い白濁した体液が溢れ、それを全て受け止めるように優しく包み込んで柔く扱いてやれば、わずかばかりとぷりと零れた。それがまるで蜜のように思えてならない。
「うぅ……ごめっ、ごめん、モラクスっ……」
「何故謝る?」
「だって、モラクスの手、汚しちゃった」
必死に我慢したけど、ダメだった。
そう涙ながらに謝罪を口にするウェンティに、鍾離は馬鹿だと笑った。
言葉は蔑むモノだったが、それを発した音は限りなく優しく、そして甘い。
だからウェンティは非難の声を上げることもなく、でも恥ずかしいから恨めしそうに彼を見上げた。
視線に応えるように覆いかぶさって来る鍾離は涙で濡れた睫毛に唇を寄せ、雫を舐めとる。それだけの仕草でも心は震え、苦しくなるから愛とは難儀なものだ。
愛し合う作法を知らぬウェンティは鍾離に身を任せ、与えられる愛撫をすべて享受する。
そのどれもがとても優しく、また心を満たしてゆくから愛し合う行為に夢中になる者が多いことも頷けた。
「モラクス、好き……」
「! ……ああ、知っている。お前がこの体躯を俺に預けている意味は理解しているから、安心しろ」
「ん……」
脈略無く告げた愛に笑みを深くする鍾離の言葉に、また泣きそうになる。恩人の姿を象った器を大切にしている自分の心ごと愛してくれる彼の愛の大きさには、一生勝てる気がしない。
ウェンティは鍾離のぬくもりを、愛を求め、キスが欲しいと強請った。そして望んだそれは直ぐに齎され、唇から伝わる彼の熱にまた泣きそうになってしまう。
「愛している、バルバトス。……俺も、もう我慢の限界だ」
「うん。早く……、ボクも早くモラクスを感じたい……」
その全てで愛して欲しいと望むウェンティ。鍾離はそれに応えるため、再び上体を起こし膝立ちになって恋人を見下ろした。
足を左右に大きく開き、自分に恥部を全て晒す愛しい存在。
鍾離は己の掌を口元に移動させ、そこに残る蜜をウェンティに見せつけるよう舐め挙げた。
独特の風味が口に広がり、本来なら世辞でも美味とは言い難い。だが、恋人が自分を求め放ったものだと思うと、驚くほど甘美なものに感じた。
何を見せられているか理解したウェンティの顔は赤く染まる。だが、不満の声はあがらない。
むしろ喜んでいるように見えるその様に鍾離はにやりと笑い、「可哀想に」と哀れむ言葉を掛けた。